温泉といえば箱根!
新宿駅から小田急ロマンスカーで1時間強という抜群のアクセスを誇り、東京・神奈川県など関東県内在住であれば、日帰りも可能な温泉街です。
それだけに、「行ったことがある」という方も多いかもしれませんが、新しい施設が誕生していたり、昔からある施設がリニューアルしていたりと、訪れるごとに新しい顔を見せてくれる街でもあります。
そこで、箱根に行くのは初めてという方も、何度か足を運んだことがあるリピーターの方にもお薦めの、箱根観光プランをご紹介します!
行く時期について
まず、箱根観光の際に頭に入れておきたいのが「基本的に車・バス移動が多い」という点です。
ゴールデンウィーク等は渋滞により、通常10分程度で着く場所に2時間近くかかるという状況も普通に発生しますので、予定が崩れやすいです。「色々な場所を巡って観光したい」という方は時期をずらした方が良いでしょう。
また、箱根は坂道が多いため、冬の時期によってはスタッドレスタイヤなどの対応が必須です。積雪量が多い場合、道の封鎖・ロマンスカー運休など、移動できなくなる可能性もありますので注意しましょう。また、年末年始は宿泊費が上がりますが、それでも箱根駅伝の期間等は特に人気で、宿によっては1年前から満室で予約が取れない、という状況も発生します。
箱根は屋外で自然を味わえることも大きな魅力です。「箱根に行くのは初めて」という方は、過ごしやすい春、もしくは秋頃が気候に左右されづらく、楽しみやすいと思います。 コロナ感染状況によりますが、観光施設では謎解きイベントが定期的に開かれていたり、テーマに合わせた期間限定スイーツを各所で味わえる「箱根スイーツコレクション」などが春・秋に開催されますので、関心があるイベントに合わせて計画を立てるのもオススメです。
旅行計画について
関東圏内にお住まいの方ならば日帰りも可能ですが、それ以外の方や、ゆっくり楽しみたいという方は、やはり1泊以上の滞在がおすすめです。
箱根登山バス・ケーブルカー・ロープウェイなどを利用する際、2日間もしくは3日間割引がきく箱根フリーパスが購入できますので、うまく生かしましょう。 ここからは、1泊2日の観光プランをご紹介します。
大涌谷ロープウェイ
箱根湯本駅に着いたら、箱根登山ケーブルカーで早雲山駅に向かいましょう。
駅には2020年誕生したcu-moショップや展望テラスがあり、お洒落なグッズやスイーツを味わったり、壮大な眺めを楽しむことができますので、ぜひ立ち寄ってみて下さい。
ロープウェイでは大涌谷・芦ノ湖まで向かうことができます。乗っている最中も、迫力ある谷底や、晴れている日は富士山など、箱根ならではの景色を堪能することができます。 気を付ける点は、やはり天候です。天気が良くても、風が強い日はロープウェイが欠便となりますので、向かう前に公式サイト等で運行状況を確認しましょう。
田むら銀かつ亭
芦ノ湖・大涌谷を一通り回ったら、そろそろお腹が空いてくる頃かと思います。強羅駅方面に戻り、「田むら銀かつ亭」でお昼をいただきましょう。
こちらでは、老舗豆腐屋「箱根銀豆腐」さんから取り寄せたお豆腐に挽き肉を挟み、衣をつけて揚げたカツを、出汁で煮込んだ「豆腐かつ煮」が有名です。 気を付けることは、人気店のため混雑しやすいというところです。平日でも30分、土日祝だと1時間待ちの覚悟が必要です。 整理券が配布されているので、取った後は強羅公園など近隣を散策しながら順番を待つと良いでしょう。
美術館巡り
お昼を食べた後は、ゆっくりと美術館を巡りましょう。箱根には美術館がたくさん点在しています。アート作品を楽しむだけでなく、館内のカフェでお茶をしたり、自分用のお土産に美術館グッズを選ぶこともできます。 気を付けたいのが施設の休館日です。展示入替のためお休みしていたり、改修工事が行われていてお目当てのエリアに入れない、ということがないように、公式サイトで最新情報を確認しておきましょう。
箱根彫刻の森美術館
箱根彫刻の森美術館は箱根定番の人気スポットですが、インスタ映えしそうなモニュメントが多数展示されています。
体験型アート作品も増えており、特に、丘の上に立つ「幸せを呼ぶシンフォニー彫刻」内の、壁一面に嵌め込まれたステンドグラスは圧巻です。
箱根ガラスの森美術館
こちらも常設展示で有名な美術館ですが、毎年12月中のクリスマスシーズンには、クリスタルイルミネーションが行われます。お庭にあるクリスタルツリーや光の回廊がキラキラ輝き、風に揺れているさまはとてもロマンチックです。
富士屋ホテル
アートを堪能した後は、宿泊先に向かいましょう。 富士屋ホテルは言わずと知れた箱根のクラシックホテルですが、2020年に大幅なリニューアル工事が行われました。歴史ある風格を保ちながら、宿泊客にとってはより過ごしやすい施設となりました。
天井・柱・壁など、至る所に凝った意匠が施されており、建物自体が一つの美術館といってもいいでしょう。館内をゆっくり見回るだけでも目の保養になります。
2階には、相模湾を臨むオーシャンビューパーラーが復刻されました。
ラウンジではスパイスを利かせたアップルパイ・箱根の寄木細工を模したマーブルケーキなどが人気です。おなかに余裕があれば、ぜひいただいてみて下さい。
一日の最後は、温泉で疲れを癒しましょう。お部屋の内風呂には宮ノ下の天然温泉が引かれていますし、フォレストウイングの6階では、箱根の景色を眺めながらナトリウム塩化物泉の露天風呂に入ることができます。
鯛ごはん懐石 瓔珞(ようらく)
箱根湯本駅でも駅弁は購入できますが、箱根登山バス塔ノ沢バス亭から歩いてすぐ、箱根湯本駅からでも徒歩8分程度の場所にある「鯛ごはん懐石 瓔珞(ようらく)」の鯛ごはん弁当がおすすめです。 出来立てを詰めて下さる鯛ごはんは温かく、小田原のかまぼこをはじめ、出汁たっぷりの卵焼きや京都のお団子まで、おいしいおかずが詰まっています。売り切れの可能性もありますので、2包以上必要な場合は事前予約もおすすめです。
お土産
職場用のお土産は、「箱根山麓紅茶のロイヤルミルクティーラングドシャ」がおすすめです。
箱根山麓紅茶を練りこんだクッキーにホワイトチョコレートがサンドされていて、一つずつ個包装されているので、大人数に配りやすいです。箱根山に生息しているオオルリなどが描かれたパッケージもお洒落で、箱根らしさと両立している素敵なデザインです。箱根湯本駅構内などで購入できます。
最後に
箱根一泊旅行のプランについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
記事の中でも触れましたが、東京オリンピックの際にリニューアルされた観光名所が多く、昔ながらの温泉街でありながら、新しい魅力に触れることもできると思います。
最後に一つ、箱根観光の豆知識をお伝えさせて頂きます。
電車移動の場合、箱根観光は小田急ロマンスカーの終点である「箱根湯本駅」が起点になりますが、一つ手前の「小田原駅」を使うと便利な場合があります。
行きの場合、「小田原駅」からだと、観光地へ向かうバスでほぼ確実に座れますが、「箱根湯本駅」からだと、始発でない場合、バスの席が埋まっていることがあります。
帰りの場合、「箱根湯本駅」のお土産屋さんは意外と小さく混み合いがちなのですが、「小田原駅」のお土産屋さんは売り場面積が広く、箱根土産も置いているので、こちらの方が買い物がしやすい、という面があります。 構内には「富士屋ホテル」のカフェがあり、ホテルのカレーが半量&半額で食べられたりしますので、時間に余裕があれば小田原駅に寄ってみるのも面白いと思います。